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ガンコ山からのメッセージ

2拠点ライフと協働共有のシェア文化
ガンコ山は20歳になった。これからは地域のことも考えて存在して行こうと思う。高齢化と空き家が目立ってきた我が集落。今のうちに地域力をUPしなければいけない。人が流入してこなければいけない。だが言うは易し。簡単ではない。ガンコ山はライフスタイルシフトを提案する。2拠点ライフとシェア文化だ。通信綱の発達はニ拠点ライフを促進させる。南房総の有利さは都市から1時間半足らずで、全く都市化されていない田園里地里山空間が広がっていることだ。受け入れのための空き家(古民家を含む)リノベーションが必要とされる。これらはパーソナルな別荘というより、「協働」のためのシェア、センターハウスとしての活用が考えられる。遊休田、遊休農機具、放置林などの活用がシェアされるべきだ。それらハードの共有だけでなく、生活の中での目標(例えば収穫であったり建築であったり子どものプレイランドつくりであったり)に向かっていく体験そのものが共有シェアされる時代が来る。自立協働共有というコミニュティが出現し、人と人、人と自然の共生モデルができる。とは言っても、実現にはステップが必要だ。そのためにまずやるべきことは都市の人が習得すべき技能セミナーを開くことだ。大切なことはここが人を育む環境になるということ。それが、集まる人の共有財産になるということ、シェアの文化だ。次に企業とのパートナーシップを深めていくこと。ここは企業にとっても、よき人材開発フィールドだ。それとともに企業の方も学びながら、里山の再生や棚田の維持など貢献できることはいくらでもある。これらの積み重ねの結果2拠点ライフやシェア文化の定着という新たな地域力がはっきりと見えてくるだろう。AI時代に突入した今こそ、変わってはいけないものと、適応しなければいけないことをしっかりと見極めることが大切だ。便利さと人の豊かさは必ずしも両立するわけではない。