Off the grid

最初から電力会社とは契約する気はなかった。秘密基地は自立したもので外部に依存してはならないというルールを信奉していたからだ。ならば利用できるのは、自然エネルギーしかない。その中で、僕らは太陽光発電を選んだ。やっとソーラーという言葉が普及し始めた頃である。その時代には、住宅の屋根に置いて電力会社と契約するいわゆる売買電契約しか用途はなかった。誰も電力会社と契約しないで、バッテリーを持たせて独立式のソーラーパネルを放置山林の陽あたりのよい斜面に置くなどという発想はなかった。

面白いと言って、格安でソーラーパネルを譲ってくれる会社があった。助成金を出すという機関も出てきた。バッテリーは、電動車椅子会社が寄付してくれた。そのうち大手のパネルメーカーも一緒に自然エネルギー学校を開こうとうことで、パネルの寄付を申し出てきた。

 

これで、ツリーハウス、独立水源、自然エネルギーというガンコ山のライフスタイルの原型ができた。
トイレは少量の水で汚れだけをとるコンポスト式を自分で考えた。材木屋さんからもらってくるおが屑の力でコンポスト化して、すべて土に戻してしまうのだ。天ぷら油を精製してできるバイオディーゼルを燃料とするお風呂も完成させた。

こうして自立のためのインフラ戦略が比較的早く進んだ

https://www.treehousemaster.com/2017/10/15/森が後押し-自然に湧き出る絆のヨガ/